当校の研修旅行でオーストリアのウイーンに行ったときのこと。

ウイーンのホテルの朝食ではおそらく定番のパンがそこにもありました。

でもパンの種類が豊富でそのパンには手が出ませんでした。

ホテルをチェックアウトする際、

サービスマンが「帰りの飛行機で食べなはれ」と

全員に手渡してくれたのがそのパンでした。

ラップでくるまれたそのパンにはハムとチーズ、そしてマヨネーズだけの

いたってシンプルなサンドウィッチです。

帰りの空港で食べたそれは私を幸せな気分にしてくれました。

 

ホテル勤務時代、当時の会長がヨーロッパ好きということもあり、

その当時ではマニアックなパンをいろいろ作ってました。

そのパンも、もちろん作ってました。

しかし全く売れませんでした。(間違いなくワースト1でした)

今思うと売り方が悪かったんやなと思います。

実際作っている私自身あまり好んで食べませんでしたし、

ウイーンのホテルでも手が出ませんでしたしね。

 

昨日の実習でそのパンを作りました。

その名を「カイザーゼンメル」といいます。

この辺りでは見たことがありません、たぶん。

焼き上がったものにはもちろんハム・チーズ・マヨネーズ!

自画自賛で申し訳ないんですが、「むっちゃ旨い!!」んですよ!

学生の感想は聞いてませんが、とにかく旨いです!

ちょっとのひと手間であんまりなパンが劇的に旨くなるお手本かなと。

「カイザーゼンメルさん今までごめんなさい!」って感じです。