栄養士科の学生を対象に、薬膳の特別講義を開催!

 

中村学園大学の名誉教授であり、長きにわたり栄養士教育に従事され、

さらに日本型薬膳の第一人者である三成由美先生をお招きしての開催となりました。

 

今回の講義では、日本の気候風土や食文化に根ざした「日本型薬膳」の奥深さについて、三成先生の長年の研究と実践に基づいた貴重なお話を伺うことができました。

 

 

薬膳と聞くと、「なんか質素なやつ」とか「苦そう…」など、ぱっと食事とは結び付かないかもしれません。

薬膳とは中医学の理論をもとに、気候・風土、季節、および個人の体質にあった食材を選び、食材の持つ性質や効能を活かして、体の中から健康を育む食事法のこととされています。

 

その根底にあるのは  「医食同源」 の考え方。

 

これは、「薬食同源」とも言われ、「医療(薬)と食事は源を同じくする」という考え方に基づいた考え方で、食べることは生きることであり、病気を治すことでもあるとされています。

ですので、人の体質や季節、環境による心身の変化を、その時々の体の状態に合わせて食材を選び、バランスを整えよう!といった考え方で食事の提案を行います。

 

言うは簡単なんですが、しっかりやるのはかなり高難度…!

特に中医学に関する深い知識が要求されるのですが…身近で行うのは案外簡単♪

 

先生の提唱される日本型薬膳は

中国の薬膳の考え方をベースに

現代医学や栄養学の成果を取り入れ

 

日本の 風土や食文化、旬の食材 を取り入れてアレンジしたものであり、

日本の 一汁三菜のお膳文化や四季の食材活用 することで

とても取り組みやすい内容になっています。

↑の内容に気を付けて、食材や味付け考えてみようーっていう

軽いスタンスから始めることもできるかと。

三成先生は、薬膳の考え方を生かすことで、日々の食事を通じて心身のバランスを整えることを、分かりやすく丁寧に解説してくださいました。

 

栄養士科の学生が普段勉強する栄養学と今回学んだ薬膳。

同じ食や栄養に関する学問でも、発想やアプローチが全然違うんです。

180°っていっても過言ではないくらいに。

 

だからこそ

薬膳のことも理解できる栄養士は、本当に貴重だと思います!

また、学生たちにとっては薬膳との出会いの場となり、今までの概念とはまた違った食事の捉え方に触れ、とてもいい刺激となった様です…。

 

三成由美先生、大変お忙しい中、貴重なご講義をいただき本当にありがとうございました。