先日、栄養士科2年生を対象に嚥下についての特別講義を2日にわたって行いました。

毎年講義をお願いしておりますのは、

嚥下サポート食や栄養素補給食品などを製造している食品メーカーである

ニュートリー株式会社 です。

 

1回目のテーマは、『嚥下障害と嚥下調整食』

嚥下とは『飲み込み』のことですが、これは筋肉によって行われます。

そのため、高齢により筋力が衰えると、

食べ物を上手く飲み込むことができない嚥下障害が発生してしまいます。

その時の食べ物が肺に入ってしまうと誤嚥性肺炎を引き起こし、亡くなる方も…。

このような問題に立ち向かうため、高齢者施設等では嚥下調整食が提供されています。

食材にとろみをつけたり、ミキサーしてムース状に固めたり…ってやつですね。

今回は、実際に濃度別のとろみ作成を体験したり、炭酸飲料へのとろみの溶け方を学びつつ、

試飲を行いました!!

 

2回目は調理実習室で実施!

ペースト状にした食材をゲル化剤で固めて作成する、嚥下調整食に挑戦しました。

今回はお粥、鮭の照り焼き、煮物(里芋・こんにゃく)をもとにして調理!

完成品はこんな感じ!

視覚的に喫食者が食べたい盛り付けを目指すため、切り方や盛り付け方も大切です!!

学生たちも挑戦!

適切なかたさの料理へ仕上げるためには…計量がとにかく大切!

現場では時間を焦るあまり適当にやっちゃうことも多々ありまして…^^;

正しい計量&加熱温度管理することで適切な嚥下調整食を調理することができるんですね♪

2回にわたって嚥下食に関する理解を深めることができたと思います。

病院や高齢者施設に就職する学生にとっては

これからの人生で間違いなく触れるものでもあり、

品質と手間や工程・時間を天秤にかけて

より良いものを提供していかなければならない分野でもあります。

そのきっかけになる大変実のある講義となりました!

 

ニュートリー株式会社の松永様

今回は講義をいただきありがとうございました。